チェスの駒を鉄アレイにした「チェスアレイ」のご提案
FIT Searchで記事を書き始めたときからなんとなく思っていたことがあります。 「チェスの駒と鉄アレイって似てね?」 鉄アレイでチェスをすれば間違いなく鍛えられます。体だけでなく脳もです。鉄アレイを駒にした「チェスアレイ」をやってみました。
大変なのは駒集め
早速チェスを始めたいのですが、私個人が所有する鉄アレイは2本だけです。 チェスに必要な駒の本数は…
なんと、32本の鉄アレイが必要になるのです。 鉄アレイは安くはありません。2kgの鉄アレイでさえ1本700~1,000円はします。 30本買う…無理すぎます。
運動経験のある男であれば、鉄アレイは1セット持っているものなのです。
頑張って集めて16本。のこり16本の鉄アレイはどうするか…
便利な分解式鉄アレイ
鉄アレイには自分で重りを買いたして調節できるタイプのものがあります。 今回集まった鉄アレイのうち7本がこのタイプ。この重りをうまく活用します。
こうして30個の駒ができたのですが… 軽すぎる駒、バランスが悪くうまく立たない鉄アレイ等、チェス駒に向かないものが出てきました。 それらを除外し駒の代わりになるものを探してみます。
チェスのようにつまんで持てる重いもの。意外と身近にあるものです。 2リットルのペットボトルですら2kgの重さがあります。駒の役割は十分に果たせるでしょう。 こうして32体の駒が用意できました。
バトルフィールド作成
次に「チェスアレイ盤」をつくっていきます。 当然ながら、通常のチェス盤に鉄アレイは収まりません。専用のバトルフィールドが必要になります。
チェスアレイ専用特殊ルール
チェスは紳士淑女のテーブルゲームですので、気品というものが必要だと思います。 その気品を守るため、ルールを決めます。
ルールその1 持ちかたに気品を
箸の持ちかたは食べられさえすれば何でもよい、というわけではありませんね。 チェスアレイでも同じです。チェスらしい気品は守られるべきです。
ルールその2 駒を倒したら負け
チェスアレイは倒れやすい駒が多いです。 倒れた駒がほかの駒を倒したら「その駒がどこにあったのか」というトラブルになるかもしれません。 そしてなにより、我が家はマンション。駒を倒した音で下の階の人とトラブルになりたくないのです。
対局開始
舞台が整いました。 対局を開始します。状況にあわせて発見した戦略もお伝えしていきます。
チェスアレイの戦略その1 伏兵作戦
今回青いファイルを駒として使いました。バランスが悪いため、半開きで立たせていました。 元祖チェスより俯瞰して盤面を見られないため、デカイ駒の後ろに他の駒を隠すことが可能です。
チェスアレイの戦略その2 長距離移動のリスク
チェスは味方の駒を飛び越すことができないため、序盤で自陣の守りを固めていきます。 駒数が減ってくると、ビショップやルーク、クイーンといった、長距離を動ける駒が活躍します。 意表をつく長距離移動は攻めの定石なのですが、チェスアレイだと打ち手にもリスクがあります。
他の駒をなぎ倒す可能性が増し、かがみ気味の姿勢からの体重移動で腰を痛める可能性も高まります。 なぎ倒せば即負け、腰を痛めれば思考力が鈍る。 脳と指先、腰回りの集中力は切らせません。
チェスアレイの戦略その3 チェックの破壊力
チェックとは、次の一手でキングを取れる状態ということです。 キングを取られたら負け。避ける動きをしなければなりません。
チェスでは当然起こりうるこのシーン。 チェスアレイでは単に避けるだけのことではないのです。
駒の重要性に比例してキング鉄アレイはの重さは約5kg。つまんで持ち上げる重さではありません。 つまり、チェックは精神的ダメージのみならず、かなりの肉体的ダメージを与えることができるのです。
チェックメイト
長かったですが、チェスアレイが終わりました。 脳トレ+筋トレを1時間20分続ける…チェスアレイでないとできないことだと思います。 感想は腰痛い、腕痛い、肩痛い。間違いなく鍛えられ、頭も使った実感があります。
一番きついのは後片付けだった
鉄アレイは借り物です。当然各家庭に返却しなければなりません。
チェスアレイでは、デカイ鉄アレイは分解して使いました。 返却するときは組み立て済みの「鉄アレイ完全体」に戻して渡すのがマナーです。 5人の家に鉄アレイを持って配達するのは、散歩とかいうレベルではありません。 ここまで含めてチェスアレイという名のトレーニングなのです。
チェスアレイをオリンピック種目にしたい!
チェスアレイは、もはやテーブルゲームの範疇を超えたスポーツです。 いずれオリンピック種目にノミネートまではされるのではないかとにらんでいます。 スポーツクラブでもできますので、トレーナーさん、経営者のみなさん、ぜひ導入をご検討ください。 また、ご高齢のかたに軽めの重さでチェスアレイをすれば、リハビリやボケ防止にも役に立ちそうです。 アドバイザーとして監修いたします。チェスアレイ推進委員会会長の毎川までご一報ください。