スポーツをしているように見える写真を撮る方法
スポーツをする人は、爽やかさであり、カッコいい。出社前にサーフィンで波に乗り、夜はランニングに出かけ、週末にはカヌーを漕ぐ。なんともカッコいい。憧れる生活だ。 しかし、基本的にスポーツは疲れる。上手くなるまでに時間がかかるものもあるし、道具にお金がかかるものもある。そこで、スポーツをしていないのに、しているように見える写真を撮ろうと思う。
スポーツはキツい
スポーツは体にも良く、「スポーツをしている」と言えば、相手に好印象を与えることもできる。学生時代を思い出すと、サッカー部やバスケ部など、スポーツ系の部活をしている男子はモテていた。
スポーツをした方が、体にもいいし、カッコよく、爽やかな印象を与えることは誰もが知っている。そこまで分かっていても、スポーツをしない人がいる。私のことだ。どうしても面倒で、スポーツをしないでいるのだ。学生時代も帰宅部だった。
そこでスポーツをしていないけれど、スポーツをしているみたいな写真を撮ろうと思う。その写真をFacebookなどにアップすれば、スポーツをしている人のように見えて、第三者に簡単に好印象を与えることができるはずだ。
ゼッケンをつける
スポーツと言っても、いろいろなものがある。サッカーもランニングも、登山もスポーツだ。相手に好印象を持たせるスポーツとはなんだろうか。そんな問題はゼッケンをつけることで全て解決する。
いろいろなスポーツがあるが、そのスポーツに真剣に取り組み出せば、「大会」に出ることになるだろう。ランニングを好きな人がマラソン大会に出るのと一緒だ。どんなスポーツにしろ、極めたければ「大会」に出るのだ。
大会に出ると「ゼッケン」をつけることになる。マラソン大会などを見ていると、もれなく選手はゼッケンをつけている。つまり大会なんか出ないけれど、ゼッケンさえつけていれば、スポーツの大会に出ているように見えるのだ。
本当は何の大会にも出ていない。ゼッケンも手作りである。しかし、ゼッケンをつけて写真を撮れば、大会に出ているスポーツに真剣に取り組む人に見えるのだ。私はこれを「ゼッケン効果」と呼んでいる。
カヌーの大会に出る
もっと具体的なスポーツ名を出してもいいかもしれない。しかし、マラソン大会などは、写真を撮るにしても大勢のランナーが写っていなければならない。サッカーなどの団体競技ならばなおさらだ。
本当は何の大会にも出ていないので、大勢が写ることは困難。そこでカヌーの大会である。カヌーで川を下る写真は自分しか写っていなくても問題ないからだ。上記の画像のように、激流をバランスよく下って行くのだ。
もちろん本当はカヌーの大会には出ていない。私はカヌーに乗ったことすらないのだ。しかし、写真ならば簡単。このような写真を撮って、「カヌーの大会に出ました!」とでも書いて、Facebookにアップすれば、誰もがスポーツマンなのだ。
カヌー大会に出ていないけれど、出たみたいな写真を撮るには、ウインドブレーカーにゼッケン、そして料理に使うボールと、突っ張り棒があればいい。カヌー大会にカヌーは必要ないのだ。
激流を下るので、当然濡れることになる。それを演出するために、髪を濡らす。幸いなことに川なので、水はいくらでもあるので、髪を濡らすのは容易だ。あとは水しぶきを再現できれば完璧である。
水しぶきは水を口に含み、吐き出せば激流を再現できる。幸いなことに川なので、水はいくらでもあるので、水を吐き出すのは容易だ。これでカヌー大会に出ていなくても、カヌー大会に出ているみたいな写真が撮れる。カヌーは簡単だ。
ここでちょっとブレイク!
ゼッケンをつけないスポーツもある。バスケなどがそうだ。バスケは大会に出なくても、ストリートでやっている場合もある。バスケゴールがある公園などは、かなりの数存在する。
バスケは屈指のモテるスポーツである。もちろんできるのならば、である。バスケは決して簡単ではないので、誰もが使える公園などでは、上手い人が集まり、下手だと恥ずかしい。しかし、写真ではバスケ選手のようになれるのだ。
華麗なるダンクシュートである。身長が低い日本人がダンクシュートを決めるとなれば、ジャンプ力で補うしかない。上の画像はそれができている写真だ。見た人は私の身体能力の高さに驚くだろう。
もちろんそんなジャンプ力はなく、ボールすら持っていない。しかし、カメラが設置された三脚をバスケゴールの下に置き撮影すれば、それっぽく写る。本気でバスケをしている人たちには、「なんかすみません、すぐ終わるんで」と言えば、撮影させてもらえる。
サーフィン大会に出る
最後はサーフィンの大会に出ようと思う。サーフィンの大会でゼッケンをつけるのか疑問は残るが、サーフボードを持って、ゼッケンをつけて立っていると大会のように見える。
サーフィンはカッコいいスポーツで、芸能界でも波に乗っている俳優や歌手が、こぞってやっている。サーフィンさえやっていればカッコいいのだ。ましてや大会にも出ている。カッコいいとしか言いようがない。
本当はサーフィンの大会に出ていないし、サーフボードすら持っていない。ベタベタするから、できれば海にも入りたくない派なのだ。しかし、写真では立派なサーファー。カッコいいは作れるのだ。
サーファーの写真を撮るには「笹かま」を準備しなければならない。本当にサーフボードを買えればいいが、サーフィンをしないのに買うのはもったいない。そこで「笹かま」なのだ。形がサーフボードみたいだからだ。
なるたけ全てのものにピントがあうように撮影をすれば、小さな笹かまも大きく写り、サーフボードのように見える。サーファーは簡単になれるのだ。海に入る必要もないのだ。Facebookにアップすれば、サーファーでカッコいい、と多くの人が思うだろう。
スポーツマンは作れる
スポーツをした方がいいのは知っているけれど、お金がかかるし、疲れる。そこで考えたのが、このような方法だった。写真の中では、私はスポーツが大好きな人だ。よって爽やかにも見えるだろう。 問題は実際にやって! と言われた時だ。だって、できるはずがないのだ。そこで誰にも見つからないように家にいようと思います。