筋肉みたいに見える駅に行く
最近、年を重ねるごとに筋力の低下をひしひしと感じます。2016年元旦には、神社に初詣に行った帰りに肉離れを起こし、自分の体力の衰えを更に感じる一年の始まりとなりました。 そこで、今年は筋力をつける一年にしようと、願をかけるために筋肉に似ている東京駅に行きました。
世の中に溢れるマッスル
筋肉のことばかり考えていると、日常のあらゆるものが筋肉に見えてきます。例えばブラシやイチョウ、お菓子のパッケージなどです。筋肉のことを考え続けると平筆がだんだん切れた筋肉の断面図に見えてきます。
この他にも、パソコンのコードがまとまっているところや高架下も、何かの筋肉に見えてくるから不思議です。意外と世の中は筋肉に溢れるマッスルな世界なのかもしれません。
食べ物にも溢れる筋肉
ポッキー以外の食べ物界にもマッスルの波は押し寄せています。みんなが大好きなさけるチーズは、まさに筋肉。チーズは、傷ついた筋肉を修復してくれるたんぱく質や、そのタンパク質の吸収を助けるビタミン、必須アミノ酸なども含まれているため、まさに筋トレしたあとに食べるのにピッタリの筋肉食材です。
そして、皆さんすでにお気づきかとは思いますが、食べ物界のマッスルキングは、なんといってもカニカマではないでしょうか。色も赤いし、筋肉にそっくりです。カニカマは筋肉を元にデザインされ、作られた食べ物のように勝手に感じています。
こちら、カニカマも魚肉なのでたんぱく質が多く、しかも低カロリーということもあり、筋肉作りにも一役買ってくれる筋肉食材です。
筋肉駅について
そんな、なんでも筋肉に見える、マッスルアイを手に入れた私が日常の中で、もっとも筋肉に見える、と興奮したのが「駅」です。
駅周辺の地図を見ていると、たまに筋肉に見えるものがあることに気づきました。筋肉は筋細胞または筋繊維が集合することによってできた器官のことです。様々な路線を筋繊維とみると、それが集合している駅はまさに街中の筋肉と言えます。
人間の体には約300種650個の筋肉があると言われていますが、多くの筋肉駅は、足のふくらはぎの部分にあるヒラメ筋に似ています。広がりといい、筋繊維の並びといい、ピッタリです!
また、ヒラメ筋などを含めたふくらはぎの筋肉は、血液循環等を担う大変重要な筋肉で、「第二の心臓」「筋肉の王様」とも呼ばれています。鍛えると疲れにくい体になり、冷え性等の改善など様々な効果があると言われています。
都内の様々な駅で調査した結果、より筋肉に見えるには、筋繊維の集合のように多くの路線があり、直線距離が比較的長く、綺麗な菱形になるように、出来るだけ周辺に建物が多い駅がこの筋肉駅に該当するようです。都内で言うと品川駅や新宿駅などがそれにあたります。
キング・オブ・「筋肉駅」
そんな数ある筋肉駅の中でも、完璧で、理想通りの形をしているのが「東京駅」です。路線の多さ、直線距離の長さ、周辺の建物の適度さなど、すべての面において筋肉駅にふさわしい条件が揃っています。
そのため、地図上では完璧な筋肉に見えます。見えない方は少し薄目で見るか、今後は優しい心を持って生きてください。
新年早々に肉離れをおこした私は、このキング・オブ・筋肉駅である東京駅を一周し、「筋力アップ」を願掛けすることにしました。
歩き始めると、小さな段差やスロープが随所にあり、私の筋肉を刺激してきます。願掛けに回っているだけなのですが、結果的に筋肉も鍛えられそうです。
今年は筋肉を鍛えよう!
東京駅を一周すると、いつもは通り過ぎるだけの駅ですが、体を鍛えられる様々なポイントも発見でき、街の風景もゆっくり見ることが出来ました。最後の方は、だんだんと東京駅は筋肉の形をしたジムなのかもしれないと、訳の分からないことを思いはじめました。
しかし、悲劇は最後に待っていました。調子にのって歩いていたら、人にぶつかりそうになり、避けたとたんに足をつりました。やはり東京駅は利用者が多いので駅周辺でのトレーニングは邪魔だし、危険なようです。やはり今年はスポーツジムに行って、正しく筋肉をトレーニングしたいと思います。