その辺の道で高地トレーニングをする方法

高地トレーニングというものがある。酸素が薄い標高の高い場所で走ったりして、心肺機能を鍛えるトレーニング方法だ。マラソン選手や水泳選手などがこのトレーニングを実施している。 我々もそのようなトレーニングをしたいけれど、標高が高いところに行くのは難しい。時間の問題あるし、お金の問題もあるだろう。そこで、その辺の道で高地トレーニングをしてみようと思う。
高地トレーニングとは
高地トレーニングは、多くのスポーツ選手が実施しているトレーニング方法だ。スタミナを必要とするマラソンなどのスポーツは特に、心肺機能を鍛える必要があるので、効果的らしい。

ただ高地トレーニングには、お金が必要だ。寝泊りできる施設がある高地に行かなければならず、また走れる環境がある高地に出向かなければない。つまり遠いし、面倒なのだ。一般ピープルである我々が簡単にできることではないのだ。

一応、高地に行く
我々だって高地トレーニングをしたい。酸素が薄いところで走り、心肺機能を鍛えたい。そう思い、レンタカーを借りて、東京・奥多摩のさらに奥の方に出かけてみた。私が住んでいる狛江よりは標高が高いからだ。


634メートルというところに来たけれど、もちろん空気の薄さは感じなかった。調べてみると高地トレーニングは1200メートルなどの、もっと高いところでやるらしい。冬は雪も降るだろうし、トレーニングどころではないかもしれない。

マラソンなどは寒い時期にやるけれど、寒いとわかりきっている状況で、服を脱ぐのは勇気のいることで、トレーニングに来たけれど、帰りたい! という気持ちばかりが心を支配した。走ってもみたけれど、近所を走っているのと変わらなかった。

空気を薄くする
ふと思う。高地トレーニングの利点は他にもあると思うが、基本的には酸素が薄いことを利用して、心肺機能を鍛えること。ということは、自分で吸う酸素量をコントロールすれば、それはもはや高地トレーニングなのではないだろうか。

走っていて呼吸が早くなっているので、自分の意思で息を吸う量を減らす、なんてことはできないので、タオルを口に入れて走ったら、自然と吸う酸素量が減るのではないだろうか。これでどこでも高地トレーニングが可能になる。



確かに酸素は少なくなった。呼吸ができないに等しい。また水分をよく吸い取ってくれるで有名なタオルなので、口中の水分を持って行き、水分なしでクラッカーを食べたみたいである。地獄を見た。

専用器具があった
タオルがキツくもう我々一般ピープルには、高地トレーニングは無理なのか、と思っていたら、専用の器具があった。マスクのようにつけることで、吸い込める酸素量をコントロールできるそうだ。


なんとも怪しげだけれど、これで口元にやってくる酸素が減るので、普通に呼吸をしていても、酸素が薄く、高地トレーニングのような効果を望めるわけだ。ちなみに、私は間違ってマスクを上下逆につけていて、メガネが異様に曇り、さらに怪しくなっている。


溺れている時みたいだ。私の心肺機能がよくないという問題はあるが、満足の行く呼吸ができない。これが高地トレーニングなのだろう。マスクをこんなに激しく取りたい! と思ったことはなかった。

これで高地トレーニングができる、と思ったけれど、問題もある。これをつけて近所を走っていたら、危ない人って言われる気がする。私がつけているのもあるが、怪しすぎるのだ。事件の匂いがする。さっきのタオルの写真と一緒に見ると、間違いなく事件だ。

誘拐された人と、誘拐した人、みたいになっている。これは両方とも自力で高地トレーニングをした人の末路かもしれない。タオルでも、マスクでも、危ない事件の匂いしかしないのだ。高地トレーニングに難しい。

スポーツクラブにあった
一般ピープルでも高地トレーニングができないかと思ったけれど、家に戻り調べると、スポーツクラブに高地トレーニングのような運動ができる設備があるところもあった。 最初からそちらに行けばよかった。寒くもないだろうし、怪しくもないはずだ。一度やってみたい気もする。マスクは最近の世の中を見ると事案になる可能性もあるから、やっぱり鍛えるために行き着くのはスポーツクラブということになる。便利だ。
