去年大流行した「アサリーボウル」をつくったけど…
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。 さて、2016年が始まったわけですが、2015年に流行した食べ物といえばなんでしょうか。私は「アサリ」だと思います。食べたことがないので詳しくはわかりませんが、美しくなりたい日本人女性のハートをつかんだそうな。 そのアサリをつかって大流行した料理「アサリーボウル」をつくって食べてみました。
アサリーボウルはどうやってつくればいい?
若い女性の間で流行ったということなので、若い女性に聞いてみることにしました。 「アサリーボウルってご存知ですか?」
…アサリをペーストにして果物を乗せる…? 絶対にダメな気がします。 「食べ物のジャンル的には、つまみですよね?しょっぱいほうがよくないですか?」
アサリがデザートの時代になりました。 「酒蒸しとか味噌汁に入れたりしますね、そっちは流行ってないんですか?」
確かにハワイは島なので、アサリはたくさんとれるかもしれません。 アメリカ的発想でアサリをデザート化したということがなんとなくわかってきました。
嫌だけどつくってみる
おそらく、味以上に栄養価が評価されているのでしょう。 おいしくないとわかっていながら、青汁を飲むのと同じ感覚に違いありません。 逆にいえば、それだけ美肌効果がある食べ物なのです。いただいた情報をもとにつくってみました。
アサリを買ってきました。 まずは砂抜きするため、海水と同じ濃度の塩水をつくり、暗いところに置いておきます。 塩分濃度がうまく決まると、アサリが口を伸ばして砂を吐きます。
茹でます。水から温度を上げていくと、アサリのうまみが引き出され、柔らかく仕上がるのだそう。 茹でていると次第に出汁のにおいが立ち込めてきました。
この面倒な手作業が大流行を後押ししたのだろう…プラス思考でアサリを一枚一枚はがしていきます。 ちなみにこの時につまみ食いしたアサリはめちゃおいしかったです。
私はミキサーなんてハイカラなものは持っていません。手動で刻み、ペースト状にします。 たまにジャリジャリと砂を刻む音が聞こえ、想像上のアサリーボウルがまずそうになっていきました。
アサリに牛乳をかけます。ヨーグルトでもいいみたいです。 どちらにしろ乳製品は入れたくないのが本音ですが、これがレシピですから。しょうがない…
牛乳を混ぜたアサリペーストにバナナ、いちご、フルーツグラノーラをかけて完成です。 グラノーラとアサリが同じ色で、全然見栄えがしません。
アサリーボウルを食べた皆さんから怒られるかもしれませんが、はっきりいわせていただきます。 おいしくもまずくもなく、グニグニした甘酸っぱいものを食べている感じです。 美容のために、味は置いておいて食べるもの、そう考えるとなくはないかな…という味ですね。
アサリ……?え?もしかして…アサイー!?
アサリーボウルについて聞いたメンバーに、完成の報告をしました。
どうやら私が勘違いしていたようです。アサリーボウルではなく「アサイーボウル」。 音が似ているのです。これはもう間違っても仕方ない!
「アサイー」ボウルをつくる
あらためてアサイーボウルをつくってみましょう。 貝ではなく果物。これならつくるまえからおいしそうな感じがします。
アサイーは冷凍されたペーストのものが、洒落た食品を扱うお店で売っています。 果実からつくってみたかったのですが、果実そのものは、国内では取り扱いがないようです。
袋から出すとこんな感じ。 ブルーベリー、レーズンをすりつぶしたような見た目で、つまみ食いすると酸味と苦みが強かったです。 調理前の状態ではアサリのほうがおいしいと思います。
牛乳を加え、細かくしたバナナを混ぜて潰します。 アサリの時よりも穏やかな気持ちで牛乳をいれることができました。 なぜアサリにバナナを混ぜなかったのかは聞かないでください。
アサリーと同様にトッピングして完成! アサリをアサイーにするだけでトッピングの色が映え、おいしそうです。
アサイーのあっさりとした酸味がトッピングの味が引き立て、甘さが上品です。 いちごとバナナ以外にも果物と組み合わせたら、きっと味を引き出してくれるんだろうなと思いました。 これなら間違いなくデザートと言い切れます。
アサリーボウルはアサリーボウルでいいのでは?
勘違いで生まれた新しい食べ物、アサリーボウル。 アサイーボウルは栄養価の高さで人気が出たわけですが、アサリーボウルも栄養価は高いと思います。 調べたところ、アサリには体内でつくれないビタミンB12が貝類で最高の含有量があり、肝機能の働きを高め、動脈硬化を予防するといわれるタウリンも豊富なのだそう。 もう少しすると歓送迎会でお酒を飲む機会も増える季節です。 アサリーを食べて肝機能を、アサイーを食べてきれいな肌を目指してはいかがでしょう。