秋の食材でアンチエイジング
TVや雑誌などでよく聞く「アンチエイジング」。ちゃんとした意味をご存知ですか? アンチエイジングとは、加齢による身体の衰えを抑制し、若々しさを維持することです。 さて、皆様に質問です。シミが増えた、肌のハリがなくなった、などの悩みがありますか? また高価な美容液を使っているけど、効果があるのか疑問に思うことがありますか? はいと答えた方、老化原因を取り除かないままでの外側からのケアではアンチエイジングは必ず失敗に終わります! そもそもの老化原因を体の中から撃退するには内側からのケア、つまり食事が大変重要だからです! そこで、秋はアンチエイジングに効果的な食材がたくさんあるのでご紹介します。
老化の原因である活性酸素について知ろう!
老化原因として最も有名なのが活性酸素。一言でいうと「体をサビさせるもの」です。活性酸素は日常生活の中で発生するだけでなく、紫外線・たばこ・ストレスなど様々な環境要因からも発生。これが体内で正常な細胞を「酸化させる=サビさせる」という悪さをするのです。 体内の細胞が酸化させられると、シミやシワなどの老化につながるだけでなく、ガン・動脈硬化・糖尿病といった病気の引き金にもなるといわれており、意外と厄介なのです。
サビ防衛隊を体内に待機!
さて、この悪者の活性酸素をどのように除去するか。答えは簡単! 「抗酸化作用の食材を毎日取り入れる!」 活性酸素が体に入ってきた時、サビ止めの役割をする「サビ防衛隊」が待機していたら簡単に撃退できますよね。このサビ防衛隊を担うのが抗酸化物質です。 抗酸化物質とはβ‐カロテン、ビタミンC、アスタキサンチン、リコピン、ポリフェノールなど。これらは秋に旬を迎える食材に多く含まれています。
にんじんとカボチャでβ‐カロテン補給!
通年出回っているにんじんやカボチャですが、実は秋が旬! この時期が最も栄養価が高く、甘味も増して大変美味しいのです。この二つに共通する抗酸化物質はβ‐カロテン。 抗酸化物質が含まれる一番身近な野菜とも言えますね! 毎日必ず取り入れると肌荒れ改善の効果もありますよ。(ちなみに筆者は、当然のごとく毎日取り入れております!)
柿はシミ対策のビタミンCが豊富!
秋の果物といえば柿! 1個で1日に必要なビタミンCが摂取できてしまうほどビタミンCが豊富。メラニンの沈着を抑え、できたメラニン色素を還元してしみを薄くする作用があり、シミの予防に効果的です。
鮭のアスタキサンチンは欠かさずに!
秋に旬を迎える鮭。鮭の赤い色は強力な抗酸化作用を持つアスタキサンチンの色! 某化粧品メーカーでもこの成分を使用した商品が販売されて大ヒットしましたね。それだけ注目度が高い成分なのです。 β‐カロテンの約40倍、ビタミンEの550倍の抗酸化力とも言われています。それ以外にもDHAとEPAも豊富なので記憶力向上効果もあり、最近忘れっぽくなったという方には脳の老化予防にオススメです!
トマトのリコピンも忘れずに
トマトと言えばリコピンが有名ですね。リコピンも抗酸化物質のひとつ! 桃太郎などのピンク系のトマトより、イタリアントマトやミニトマトなどの赤系トマトの方がリコピンが豊富。トマト缶は赤系トマトなので、リコピンがたっぷり含まれています! ちなみに、トマトの旬を夏だと思っていませんか? 実はトマトの旬は春と秋。高温多湿を苦手とするトマトは、日光があるけど気温はほどほどの春と秋が一番美味しい! つまり、秋の今はトマトの旬を迎えている訳です。
アンチエイジングは日々の食生活から!
冒頭にも記した通り、アンチエイジングとは加齢によっておこる身体の衰えを抑制し、若々しさを維持すること。けっして若返りでないことを忘れないでいただきたい。 体は口から入ったもので作られる。「加齢を遅らせるための日々の食生活」こそが、アンチエイジングの基本であり第一歩なのである。一度衰えたものは元に戻ることはないということを頭の片隅に置きながら…! 11月にはボジョレーヌーボーや山梨ワインが解禁しますね。こちらもポリフェノールたっぷりの一押し食材! 赤ワインを片手にミニトマトのマリネをつまんでみてはいかがでしょうか。