そろそろ食べたいお鍋! 今年は地方の味で決まり!
少しずつ冬の訪れを感じるこの季節。風の冷たさが身に沁み、温かいお鍋が食べたくなる頃です。 週末は鍋という家庭も多い中、なんとなく定番味のローテーションになっていませんか? 日本には地方それぞれの味の鍋がたくさん! 今年の冬は北から南まで「お鍋縦断」をしてはいかがでしょうか? もつ鍋にしようか、キムチ鍋にしようか。それとも流行りのトマト鍋! いえいえ、今年は地方鍋で!
北は北海道から! 石狩鍋!
北海道といえば鮭が有名ですね! 鮭の身や骨から出るお出汁は石狩鍋ならでは。新鮮な「生鮭」をふんだんに使って、根菜類をゴロゴロと入れます。 味噌を入れて少し白っぽい汁なのもこの鍋の特徴です(ちなみに塩鮭&味噌無しになると三平汁という別物になります)。 鮭の出汁がしっかり出る石狩鍋は、調味料を少なくしても満足が得られるので、減塩鍋としてもオススメです!
中部からは治部鍋!
地部鍋(ちぶなべ)と聞いてピンとくる方は少ないのでは? 石川県金沢市伝統の鴨肉を使用する鍋を治部鍋と言います。特徴は、削ぎ切りにした鴨肉に小麦粉をはたいて煮込むこと。小麦粉をはたかないとただの鴨鍋になります。よく似ているけど違うのです! 薬味としてワサビを添え、とても粋な鍋です!
関東はいわしのつみれ煮
これもオススメのお鍋。青魚のイワシは記憶力を上げたり、頭の回転をよくしたり、育脳効果が! スーパーに行けば、まん丸のつみれが並んでいるので、これを買うと便利ですね! イワシはEPAやDHAが多く含まれ、高血圧予防や記憶力UPに効果的。今流行りの「育脳料理」です!
中国・四国地方から水軍鍋
広島や愛媛で作られる豪快な鍋! なんとタコを一匹丸々入れるのです! 由来は戦国時代に瀬戸内海で活動していた村上水軍という海賊が出陣する際、必勝祈願と士気向上にタコ入りの鍋を食べたことから。丸々のタコは「八方の敵を喰らう」という意味だそうです。さすが海賊ですね! 最後の締めは白米でなく麦飯であることが水軍流。麦飯は栄養価に優れていることから、現代では刑務所で常食とされていることでも有名ですね。締めの麦飯は是非真似したいところです!
鍋の健康的な食べ方は「出汁と順序」
色々な鍋が登場しましたが、共通しているのが良いお出汁で旨味を引き出していること。素材の旨味を利用すれば、シンプルかつ少ない調味料で味付けでき、減塩効果も生まれるのです! さらに健康的に食べるポイントは、食物繊維が豊富な野菜やキノコから先に食べ、次に肉や魚などのたんぱく質を食べると、血糖値の急上昇をコントロールできますよ。
鍋を囲んで
興味がある鍋は見つかりましたか? たまには珍しい鍋を作って家族を驚かしてはいかがでしょう。もちろん、その鍋の由来や健康豆知識をサラリと話すことも忘れずに。会話が弾めばお鍋がさらに美味しくなりますね。 地方鍋はまだまだたくさんあり、紹介できないほど存在します! 興味を持った方は完全なる「お鍋の日本縦断」を是非決行してください!